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「古い」とお思いでしょうが、手紙の考察。今いちど、「手紙」の復権を。
賞味期限なし 重宝な常備菜

和食派の家庭の食卓では、海苔の佃煮とか塩昆布、山椒の実や葉唐辛子、ちりめんじゃこの炊いたものなどの副菜が重宝されます。こうした常備菜の1つとして欠かせない存在なのが「梅干」です。

梅干の特長は、何といっても長期間、保存のきく食品であること。他の保存食が賞味期限が切れて品質が落ちても、この梅干だけは元気。冷蔵庫への出し入れなどの心遣いも不要。梅干壺のなかで年々と滋味を増していくという、不思議な「力(りき)」を持った伝統食品です。

梅干が渡来したのは8世紀半ば、はじめは実を燻製にした「烏梅(うばい)」で、熱さまし、咳止め、吐き止めなどに用いられていたようです。

紫蘇を使った加工法が伝えられたのは、禅僧の往来や貿易が盛んになった室町時代ではないかといわれ、当時の日記類には「梅干」や「梅法師」などの文字が散見できます。

梅法師の「法師」とは僧のこと。禅僧は種々の精進料理を中国から持ち帰りましたが、梅干もそのなかの1点だったかも。お茶請けや正食時の菜、いわゆる点心として梅干を常食した僧、その僧を梅干の丸い形から、室町期の人たちは梅法師の文字を当てたのでしょう。

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兵糧食に 日の丸弁当に

梅干といえば戦前戦中派の人ならまず思い出すのが「日の丸弁当」。四角いアルマイトの弁当箱につめた麦まじりのご飯の真ン中に梅干が1個という質素な弁当でした。

戦乱の時代には梅干は実に重宝でありがたい副食物です。室町期も末になると戦国時代、この小さな梅干の存在感は大となりました。にぎりめしに梅干という兵糧食に欠かせなかったからです。

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現代医学のナットク 梅干しの効用

梅干を1粒口にすると、すっぱさに顔が思わずゆがみます。この酸味の主成分はクエン酸ですが、その他にもリンゴ酸やフマール酸などの有機酸を含んでいて、疲労回復、食欲増進、整腸、殺菌作用に効果があります。さらには紫蘇成分の鎮咳、健胃、解毒、防腐などの薬効が加わるという、まさに現代医学も納得の万能薬です。

食あたりや夏負け防止に、食欲増進にと日本人は梅干を上手に使ってきました。海外旅行に持参する人も少なくありませんが、日頃から食べ慣れた梅干があると、水の変わる海外でも安心です。

粗衣粗食の食生活に不可欠だった梅干。暖衣飽食の今、お茶漬の友に、お茶請けに味わえるのは、実にしあわせといえます。

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今日のお菓子 「おひもさん」
 
 
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